自分の持っているちょっと古めのPCの調子が悪い。
とりあえずWindowsXPは立ち上がるのだが、数分経つと画面が固まってしまうのである。
最初はパーツやメモリーの影響かと思い、刺さっているカード類、メモリー、CPUを別のものにするが、現象が変わらなかった。
マイクロソフトの出来の悪いOSの不具合かとも思い、CD-ROMで起動するLinuxディストリビューションのKnoppixを立ち上げても、数分で画面がフリーズすることからOS依存でもない。
突き詰める所がマザーボードしかなくなったので、ボードをよーく眺めてみると、電解コンデンサーの頭が膨らんでいたり、頭から亀裂が入り茶色い液が染み出ていた。
一昔前のPCとはいえ、PentiumIIIの1GHzで動いているPCはまだまだWindowsXPを利用するのには十分。たかが電解コンデンサーでこのPCをあきらめてしまうのはもったいないと思い、修理することにした。
今回修理をしたのは、MSIのMS-6368というSocket370のマザーボード。破損していたのは、Chssiという無名メーカーの電解コンデンサーで、耐圧6.3Vで容量2700μFが6個、同じく耐圧6.3Vで容量1000μF。秋葉原に行ったが6.3Vで容量2700μFと同じものは無かったので、Rubycon製で容量が大きい6.3V・容量3300μFを6個(1個100円)と、手持ちであったTOWA製の耐圧10V・容量1000μFを使うことにした。
回路がちいさいので、用意した半田吸い取り器や、半田吸い取りメッシュは結局役に立たず、コンデンサーの足を温めながら左右に動かして少しずつ引き抜いた。
端子の穴がほとんど塞がったままなので、取り付ける時は予めコンデンサーの足を短く切っておいてから穴の位置に差し、裏から半田ごてで温めながら少しずつ押し込むという力技でとりあえずすべてのコンデンサーを取り付けることができた。
修理を終えたマザーボードをケースに戻し、電源をON。
煙や匂いがすることなく無事にBIOSがたちあがった。
その後WindowsXPを立ち上げるが、今のところ変にフリーズすることなく無事に使えるようになり、めでたしめでたし。
【追伸】
あとで、MSI社のMS-6368のページを見てみると、写真で見ると電解コンデンサーにRubyconのものが使われているようだ。
http://global.msi.com.tw/index.php?func=proddesc&prod_no=282&maincat_no=1#
コンデンサーの頭の切れ込みがKになっているのと、包装の色が、私が購入したコンデンサーと同じである。
やはりChssiのものは粗悪品であったということだろうか。