昨日インテルより発売が解禁された新型Atom D510(1.66GHz)を搭載したマザーボードが秋葉原の店頭に並び始めたようです。本日さっそく私も近くのPCショップで現物を見に行きました。
同時にシングルコアのAtom Intel Atom D410(1.66GHz)も発売されましたが、価格差も消費電力もそれほど変わらないので、より高いパフォーマンスのD510に人気が集中すると思われます。
その性能についてIntel BOXD510MO の検証レビューが早速海外PC情報サイトで掲載されており、実力が大いに気になるところです。
さて、気になる性能ですが、Atom D510はHyperThreading対応デュアルコア(2コア/4スレッド)で動作クロックは1.66GHz、2次キャッシュ1MB、TDP13W。比較としてあげられるのはやはりデュアルコアのAtom 330 (1.6GHz)でしょう。
Atom D510 のパフォーマンスは、CINEBENCH10・PC Mark05等による比較では、Atom 330よりもクロック分5%程度パフォーマンスは高いようですが、Celeron Dual-Core E1200 (1.60GHz) と比べるとCINEBENCH10・PC Mark05ではCeleron E1200と比べて各々約4割程度・7割程度の性能とのこと。
Atom D510で大きく変わったのは、Atom 330では2ダイ構成でかつグラフィック機能をGMA945(Intel 945GC)チップセットに依存していたのが、D510ではデュアルコア+GMA3150グラフィック機能を45nmプロセスにより、右写真の様に1ダイの中に収めたということ。ベンチマークでは、GMA3150はGMA945に比べて1.2倍程度性能が上だとか。
対となるチップセットはIntel NM10 Expressとなり、こちらにPCI ExpressやSATA機能などが搭載されます。
消費電力の比較に関しましては、Atom D510 のメモリ1枚仕様がTDP29/34/38W(アイドル/OCCT負荷/3DMark 03負荷時)。対するAtom 330 はTDP36/43/49W、ちなみにCeleron E1200 はTDP46/77/80Wという結果から、デュアルコア最小の消費電力仕様になっていると思われます。
つまり、Atom D510のポイントとしては
★ 1ダイにデュアルコアとグラフィックを統合
★ 消費電力を20%程度低減
★ CPU性能は5%、グラフィック性能は20%程度向上
★ しかも発売当初から搭載マザーボードが8,000円程度から!
とAtom 330と比べるといいとこずくめのようです。