iOS5のJailbreak事情 – 紐付き?半紐付き?完全脱獄?

iOS5では、今日時点では完全脱獄(Untethered Jailbreak)は出来ていない。

しかしながら全く脱獄ができないわけでなく、iOS5発表後しばらくして、紐付き脱獄(Tethered Jailbreak)が出来るようになっている。
紐付き脱獄というのは、名前のとおりで紐(iTunes接続ケーブル)がないと脱獄状態にならないという事で、Redsn0wなどを用いて脱獄状態にしたiPhoneを再起動すると、脱獄状態にならないどころか起動ループで停止してしまうという状態である。
再度脱獄状態でiPhoneを起動するためには、iTunesケーブルを接続した上でRedsn0wを立上げ、iPhoneをDFUモードにすることによって初めて使えるようになるのである。つまり紐がないと起動ができないという不便な状態である。

さて、この状況を改善しようと、半紐付き脱獄(Semi-tethered Jailbreak)というのが登場した。
「半紐付き」というのは、起動に紐は必須ではないということである。
完全脱獄と違うのは、何かの都合で電源OFFや再起動をしなければいけないとき、再起動により脱獄状態は失われるが、通常の起動が行われてとりあえずiPhoneが使える状態になるということである。
これは、出先など紐とPCが無い状態の場所で、仕方なく再起動をせざるを得ないときにでも、とりあえずiPhoneを電話として使用できるので、紐付き脱獄よりはましな状態である。

【脱獄終了後、半脱獄状態にする方法】
STEP 1: iOS5が入ったデバイスを用意し、紐付き脱獄をする(この記事で紹介したredsn0wかsn0wbreezeを使用すること)
STEP 2: 脱獄が完了したら、Cydiaを開き、Manage>Sourcesとタップする。
STEP 3: 右上のEditボタンをタップし、出てきた入力欄に、以下のレポジトリを追加する。
http://thebigboss.org/semitether
STEP 4: SemiTetherを検索(search)し、インストールしてデバイスを再起動する。
STEP 5: これで完了。再起動するたびにリンゴマークでスタックすることがなくなる。

わたしもRedsn0w 0.9.9b8で半紐付き脱獄を行なってみたが、AppStoreの通常アプリがアップデートできないとか、脱獄アプリのMyWiやMy3Gがうまく動かない、不安定でたまにRespringするなどいくつかの不具合に面しており、結局先日ついに通常のiOS5に戻すことにした。

Jailbreakの総本山であるDevTeamによると、先日iOS5に脱獄の可能性につながるExploitが見つかったとの報告があった。
iPhone4sのバッテリー状態を改善するであろうといわれているiOS5.0.1ではそのExploitも閉じられてしまう可能性もあるので、今後iOS5で完全脱獄を計画している人は安易にバージョンアップしないほうがいいであろう。

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